


ホームインスペクション(住宅診断)が常識になると、どのようなことが起こるでしょうか。
まずなにより、これまでよくわからなくて敬遠されがちだった中古住宅が、活発に取引されるようになります。
現在、公称データでは17.5万戸、データに表れない取引を含めても推40万戸程度といわれる中古住宅取引数は、やがて2倍、3倍になるでしょう。
はっきり言ってしまうと、現在の中古住宅市場は「玉石混交」です。おかしな住宅をつかんでしまう可能性もあるし、ステキな「お宝ヴィンテージ住宅」を探し出せる可能性もあるのです。
ホームインスペクション(住宅診断)をいれれば、物件の良し悪しが判別できます。
中古住宅市場はこれから、どんどん2極化していきます。
「相変わらず、25年程度でゼロになってしまう住宅」と、「何年たっても価値を保つことが出来る住宅」とにです。
後者の住宅をつかむことが出来れば、住み替えが容易になります。
時間が経過しても建物の価値が落ちなければ、ライフスタイルやライフサイクルが変わって
住み替えをする際にも、より高く売ることができます。
そうです、住宅を購入することは、まさに貯金をしているのと同じで、しっかりとした資産形成が出来るのです。
ところが、10年後、あるいは20年後に住み替えようと思っても、建物の価値がゼロで「土地値」に
なってしまっていたら、住み替えする際にはまたまとまったお金を用意しなければなりません。
これでは、何のために住宅を購入したのかよくわからなくなってきます。
価値の落ちない住宅に住んでいれば、「お金を借りて、返さなくてもいい制度」を使うことも出来ます。
「リバースモーゲージ」という制度です。この制度はわかりやすくいえば、
「自宅に住み続けながら、自宅を担保にお金を借りる仕組み」です。
しかも、死ぬまで返済しなくてよのです。返済は自分や家族が亡くなってから、
自宅を提供することで返済が完了します。
現在はまだ機動的に活用されていないこの制度ですが、仕組みや中古市場の制度が整備されれば、
より多くの方がこの制度を活用して、年金の足しにしたり、
より豊かな生活を送るために利用することになるでしょう。
現在では、東京・武蔵野市や東京スター銀行、中央三井信託銀行など、
一部の自治体や金融機関で扱われていますが、やがてこの制度も常識になります。
「子孫に美田を残さない」という考えの方には、住宅を購入したことが、まさに資産形成になる仕組みです。
50万円、100万円でも安く買うということは、もちろん非常に重要ですが、
それよりももっと「価値の落ちない住宅」を選ぶことのほうが大切です。
いま、不動産業界では、きちんと勉強している人は、このことを十分に理解しています。
不動産業者選びの際には、建物についての業者さんの言動で、勉強しているか、
購入者のことを考えているかがわかります。
「上物(建物)は25年で価値ゼロなんですよ」とか「ホームインスペクション(建物調査)なんて、
あんまり使う人いませんよ」などのセリフが出てくる不動産業者さんは、ちょっと厳しいですね。。。
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長嶋 修 (ながしま おさむ)
■国土交通大臣認定不動産コンサルティング技能登録 (1)23626号/■宅地建物取引主任者/
■経済産業省 今後の住宅産業のあり方に関する研究会 委員/■経済産業省 平成18年度住宅ストック流通促進委員会 委員/
■埼玉県 安心リフォーム普及事業
埼玉県リフォーム工事検査マニュアル作成会議 構成委員/■経済産業省 平成17年度消費者エージェント普及検討委員会 委員
■経済産業省 国土交通省 平成17年度住宅ストック利用促進研究会 委員/■経済産業省 平成16年度住宅産業関連ニュービジネス支援策検討委員会 委員
■日本ホームインスペクターズ協会 理事長/■株式会社ライフデザイン 取締役/
■NPO法人すまひとプロジェクト 理事長/■不動産投資家倶楽部『EXCEED-X(エクシード エックス)』 主宰