


ここ数年、サラリーマンの不動産投資が盛んです。
実際、私の周辺でも、普通のサラリーマンが次々と不動産投資を行い、サラリーマンの年収、あるいはそれ以上のキャッシュフローを確保し、会社を辞めて悠々自適のリタイア生活を送っている人がたくさんいます。
彼らの年代は幅広いのですが、最も多いのは三〇代・四〇代の人たち。このような考えを持ち、行動に移す彼らは、「マイホーム」「持ち家」には全くこだわっていません。
むしろ、収益のあがらないマイホームを持つことは家計の負債であると考え、貯めてきた頭金を、家賃収入があがる不動産投資に振り向け、自分たちは賃貸住宅に住んでいたりします。
確かに、マイホームを不動産投資的観点から見た場合、多くのケースで割高感が高くなります。
数値的に見合うケースは、実はほとんどないのです。
マイホームが国民共通の夢であった時代は過ぎ去り、自分の会社が、収入がどうなるのかどうなるのかわからないという、現代社会の不透明感が、このような現象を生み出したといえるでしょう。
それでは、マイホームなんて買う価値がないのでしょうか。
そのような不動産投資は実際、どうなのでしょうか。
実は、前述の手法で行われた不動産投資は、
将来、大成功と大失敗に大きく二極分化することがわかっています。次回、お伝えしましょう。
私は不動産投資家向け勉強会「エクシードエックス」(http://fd-toushi.com/)を開催していますが、
そこには多くのサラリーマンや現役大家さんが集まっています。
彼らのような、一部の勉強熱心な人たちを除いて、知識獲得なく行われている大半の不動産投資は、危うい要素をはらんでいます。
例えば、物件価格二億円、RC(鉄筋コンクリート)の中古マンションをフルローン(全額融資)で購入、
利回りが一〇%なら、数百万の収入が得られます。
しかしこの収入は、家賃が下がらないこと、空室がたくさんでないこと、
建物の修繕費にお金がかからないことなどが大前提。
まずはそのリスクヘッジがどのようにできているのか、考えなければなりません。
さらに、ローン金利を経費として計上できますが、運用年数が経過するほど、経費として計上できる金利は少なくなり、また減価償却といって、建物代金を経費にできる分もいつかはなくなります。
これらに対してなんら手を打つことができなければ、
運用当初と同様のキャッシュフローを得ることができないのは自明でしょう。
むしろ安定的な家賃収入を得られず、多額のローンを持ち出しで支払わざるを得ないという、
悲惨な結果にもなりかねません。
そうならないためにも、一定の勉強が必要なのです。
一定の勉強やリスクヘッジが大切なのは、当然ながらマイホームも同じ。
そもそも、マイホームを不動産投資観点から見ると、数値的には決してわりのあうものではありません。
ただ、私たちがマイホームを買うときに一番大切にしたいのは、損得勘定だけではないはず。
数字には表れない幸福感や満足感、達成感など、かけがえのないものへの投資であるはずです。
マイホームは私たちにとっていつでも、夢であり希望。
思いきり夢を見つつ、あくまでその夢の達成のためのリスクヘッジとして、数字を見ることが必要なのです。
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長嶋 修 (ながしま おさむ)
■国土交通大臣認定不動産コンサルティング技能登録 (1)23626号/■宅地建物取引主任者/
■経済産業省 今後の住宅産業のあり方に関する研究会 委員/■経済産業省 平成18年度住宅ストック流通促進委員会 委員/
■埼玉県 安心リフォーム普及事業
埼玉県リフォーム工事検査マニュアル作成会議 構成委員/■経済産業省 平成17年度消費者エージェント普及検討委員会 委員
■経済産業省 国土交通省 平成17年度住宅ストック利用促進研究会 委員/■経済産業省 平成16年度住宅産業関連ニュービジネス支援策検討委員会 委員
■日本ホームインスペクターズ協会 理事長/■株式会社ライフデザイン 取締役/
■NPO法人すまひとプロジェクト 理事長/■不動産投資家倶楽部『EXCEED-X(エクシード エックス)』 主宰